かつてのジョブズと同じように、多くの経営者やマーケティング担当者が陥る最大の問題。商品・サービスのクオリティや自分のスキルに自信があっても、その問題のせいで、


・お客さんのことを考えているのに、お客さんからは理解されず、「自分は人の気持ちがわからないんじゃないか…」と自信を失ったり、


・容赦なく突きつけられる売上を見て、セールスに向いてないんじゃないか…と自分の能力を疑ったり、


こんな挫折を経験することもあるでしょう。


その最大の問題とは、「メッセージが複雑すぎる」ということです。Lisaのプロモーションでジョブズが犯したように、多くの人は商品の魅力を知りすぎているがゆえに、商品のことをあれもこれも伝えようとします。しかしその結果、専門家やマニアにしか理解できないメッセージでは、お客さんは混乱し、結局その商品・サービスの魅力をほとんど理解できずに「自分には合わないな…」と判断してしまいます。


メッセージは簡潔であればあるほど伝わりやすい。
でも、もちろん説明不足になってはいけない。
結局、何をどのくらい伝えればいいのか?


ジョブズはピクサーで物語づくりに携わったことで、この問題の解決策にめぐりあいました。


それは、、、


「お客さんを主人公にしたストーリーを作る」というものです。


それまで、あれもこれも伝えようとした挙句何も伝わらなかったジョブズのメッセージは、お客さんを主人公にしたストーリーによって多くの人を熱狂させる洗練されたメッセージに生まれ変わりました。

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それは、スティーブ・ジョブズがAppleから追い出される前の、最後のプロジェクトでした。Lisaと名付けられたコンピュータを、ジョブズは心血を注いで開発し、「絶対に売れる」と確信していました。当時28歳だった彼は自信満々に

「ピカソも『優れた芸術家は真似る、偉大な芸術家は盗む』と言っています。我々は、偉大なアイデアを貪欲に盗んできました」

と語っていました。


そして、満を持して『ニューヨーク・タイムズ』紙に9ページにも渡る広告を掲載。

結果は、、、惨敗。

LisaはAppleの黒歴史となったのでした。


ジョブズはLisaの魅力を誰よりも理解していました。
知識も一流。
技術も一流。
自信もあった。


しかし、それでもLisaは誰にも興味を持たれることなく、売れず…経営者として大きな失敗を犯し、挙句アップルを追い出されたジョブズは、挫折を味わいます。

ジョブズが陥っていた問題とは?

ジョブズ最大の挫折

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若き日のスティーブ・ジョブズが

物語作りの天才集団に学んだ

ストーリーブランド戦略

商品の魅力を最大限に引き出す

ストーリーのフレームワーク

物語作りの天才集団、ピクサーでの学び

appleを追い出されたジョブズは、しばらく映画製作会社であるピクサーの元で、物語作りに携わります。この経験が、ジョブズに大きな変化をもたらしました。


あなたもきっとご存知だと思いますが、アップルに復帰した後年のジョブズのプロモーションは、驚くほどにシンプルで洗練されたものになっていきました。


"Think Different”  (シンク・ディフェレント)


たったこの二言で表されたプロモーションは全世界で賞賛の嵐を生み、アップルは急成長を遂げたのです。


9ページもあるマニアにしか興味を持たれない広告を作っていたジョブズが、たった二言でプロモーションを表すようになったきっかけ…それは、物語作りの天才集団、ピクサーで作品作りに携わったことです。


どうすれば人の心を動かすことができるのか。ジョブズは他の経営者から学ぶのではなく、物語作りのプロ集団から学んだのです。それがジョブズの人生を大きく変えた転換点となりました。

米国で毎年3000社が導入する
「ストーリーブランド戦略」

本書の著者、ドナルド・ミラーは一流のベストセラー作家であるだけでなく、ストーリーブランド戦略を広めるストーリーブランド社のCEOでもあります。


ストーリーブランド戦略を導入する会社は全米で毎年3000社を超え、米国の名だたる企業が自社の商品PRやブランディングに取り入れています。


なぜストーリーブランド戦略がこんなにも多くの企業に取り入れられているのか。それは、他のストーリーテリングとの違い、すなわち「お客さんがストーリーの主人公である」ということに尽きます。


一般に言われるストーリーテリングは、自社の創業秘話や商品ができた背景などをストーリーで語り、お客さんの共感を得てもらうというものです。しかし、そういったストーリーはあくまで企業が主人公で、お客さんにとっては他人事。なので、お客さんに共感を得てもらうにはかなりの技術が必要になります。


一方で、ストーリーブランド戦略の主人公は「お客さん」自身です。


人が一番関心を持つのは自分自身だというのは、マーケティングやセールスライティングを学んだことがあるあなたなら、もちろんご存知だと思います。


知らない会社のストーリーと、お客さん自身のストーリー。どちらにより共感や感動を覚えるかは明らかですよね。


「お客さん自身のストーリーを語るフレームワーク」


これこそ、ストーリーブランド戦略が全米で「最強のマーケティングツールだ」と賞賛される最大の理由です。

このフレームワークを手に入れれば、きっとあなたは後年のジョブズのように自信を持って、お客さんに商品やサービスの魅力を最大限伝えられるようになるでしょう。

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”一般人は、ストーリーに感動する
偉大な経営者は、ストーリーから人を感動させる方法を学ぶ”

―優れたストーリーには、たった7つの要素しかない―


一流の劇作家や小説家はこのように言います。この要素が足りなければつまらないストーリーになり、要素が7つより多ければ複雑すぎて伝わらない…。


これは劇や小説だけに限った話ではなく、ビジネスにも当てはまります。マーケティングやセールスライティングを学んでいる勉強家の方であればあるほど、人をひきつけるストーリーの魔力を知っています。


本書『ストーリーブランド戦略』は、そんな一部の志高い方のための本です。


7つの要素を整理するためのフレームワークに従って、一つ一つの要素に対応する質問に答えていくだけで、お客さんに感動を与え、商品やサービスの魅力を最大限に引き出すストーリーを作ることができるようになるでしょう。

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